BP OIL
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念願のスーパー耐久初優勝!! 最終戦もてぎ

 

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フリー走行前のピット 嵐の前の静けさってやつ?


コックピットはこんな感じ。普通の部分も残っているけど雰囲気は十分でしょ?


なんちゅうこと?みんな走っているのに、ウチはエンジンが下りてる


金曜日最後のショット。無念で顔がこんなぢゃあ!


さあこれから予選だ!リュウジのマジな顔をみてくれ!


勿論クルマにはBPオイルのステッカーを貼ってる


いよいよ決勝前のひと時。予選5番手からどこまでイケるか?がんばれリョウジ


リョウジの頑張りで3番手までランクアップ!!


ペースカー導入中にはなんと! 1位を走行!!


10号車小林選手の追撃を猛烈にブロックして1位を死守!!


そして表彰台の一番高い所へ!! やったね!!

 年に1度しかレースに出ないピストン西沢っす。モテギで行われたスーパー耐久レース最終戦にゼッケン74「TUBE C-WEST BP DC5」で暴れてきたぜぇ。その結果は……….

 やったぁ!いままで10年間、才能がないからヤメロとか、芸能系のヤツは据え膳上げ膳のレースしかやってねぇから本物じゃねぇとか言われながら、実は真面目にこつこつやってきた甲斐があったのさぁ。ということで、今回のレポートは念願のスーパー耐久初優勝の巻きぃ。

2005.11.18 Friday/練習日

 寝不足ながら朝から久しぶりのモテギに大興奮!いやぁサーキットのピリピリした空気は最高だネェ。でもどこに行ったらいいのか?さっぱりわからんちんよ。

 だって今回のレースは全部、相方のリョウジ(TUBEってバンドでタイコたたいているのよ)がセットアップしてくれたので、クルマを見てもいなければ、ピットの番号さえわからん。ふむ?こんなんでちゃんと走れるンかいな?

 うろうろパドックを歩くこと5分、ようやくピットを見つけてクルマに駆け寄る。おおお〜これが今回のオレのバトルマシンかぁ!C-westのエアロがバッチリ決まってるし、色もシルバーで強そうだぁ。

 ここでクルマについて解説しておこう。今回乗るのはスーパー耐久レース(S耐)の中で、2000cc以下のエンジンを搭載するST-4というクラスのマシン、ホンダのインテグラType-Rだ。Vテックのエンジンを高性能なBPオイルでぶん回して走るクラス最強マシンだぜぇ。

 ピスは今までインテのスプリント・レースを2年間やっていたけど、耐久レースは初めて。基本的には同じはずなんだけど、タイヤが全然違うし使えるパーツも違うので、1周でも多くのって慣れたいところ。

 それはリョウジも同じで、TUBEの活動の合間を縫ってレースをしているので、時間がない=練習できない=初めて乗るクルマってことだ。そんな2人が組むこと自体が無茶。だって周りはプロ・ドライバーとか、生活の大部分がクルマ関係っちゅう、アマチュアの腕自慢ばっかし。成績狙いだったら、誰か速いヤツと組んで、予選とかレースの大事なところを任せて自分なりにがんばる方が確実。

 でも、オレたちは成績よりも自分がどのくらい走れる
か?って事にしか興味がないのね
。それがビリでもいいわけよ。ビリなら原因を研究解析して、次のレースに出てさらに自分を磨ければ良いわけ。そういうことで、オレとリョウジの目的は一緒

 さあ、こんなチャラチャラそいてそうで、実は超真面目な2人がどこまで戦えるか?とりあえずこの日の1時間×3の大事なフリー走行で、どこまで前に追いつけるか?走ってみますかぁ。

 予定では午前の1時間をオレが走って、簡単なセットを出して、昼の1時間を2人で半分づつ、夕方の1時間をリョウジが1時間走るはずだったのね。が、しかし、事件はわずか2周で起きてしまったぁ

 フリー走行が始まって3周目でなんとエンジン・ブロー。エンジンはリョウジが出場しているインテグラ・ワンメイク・レース用のスペアで、ずいぶん前から動かしてない中古...それをオーバーホールしないで使おうとしたんだけど、それがあえなくドカァン!ってわけ。

 原因は不明だけど、しょせん中古は中古...壊れるべくして壊れたってことだね。その後エンジンの手配なんかで昼までつぶれて、オレが乗れるはずだった1時間半はパー。

 傷心とやるせなさのピス兄はそのまま東京に戻って、生放送に向かう(J-wave 16:30〜20:00 月〜金 GROOVE LINE)。モテギではメカの倉永さんたちの努力で15時〜16時の走行にはニュー・エンジンも乗って、リョウジはベストタイム2分11秒7まで出てとりえず初日は終了。

 オレのベストは2周目の2分13秒5、トップは2分8秒だって…あ〜あ先が思いやられるなぁ。

2005.11.19 Saturday/予選日

 昨日の夜ヘロヘロになって栃木まで戻ってきて、またまた朝からサーキット。多分オレがドライバーの中で一番疲れてるね(笑)。

 今日の予定は午前中が、出場ドライバーが基準タイムをクリアしなければならないドライバーズ予選が30分、そして午後がスターティング・グリッドを決めるグリッド予選が全クラスで1時間だ。

 まずはリョウジがコースに出て行ってタイムをクリアしたあと、ピスがコースイン。残り20分でクルマに慣れなきゃいけない…久しぶりのレース…久しぶりのコース…始めてのクルマで、どのくらいイケるのか?それがね…結構イケたのよ。すぐに2分10秒台が出てベストは10秒2。

 でもクルマは曲がらないし、下りだと曲がりすぎちゃうし、難しいったらありゃしない。そこで困ったときのナベさん(笑)ってことで、このクラスのランキング・トップで、ある意味シューマッハ以上の怪物ドライバー、渡辺明選手に恐る恐る聞きにいった。

 いやぁさすがだね、クルマの仕様と症状を話したら、すぐセッティングを頭の中ではじき出して、答えてくれた。ナベさんはオレの事かわいがってくれてるんだけど、ある意味まるでライバル視されていないってことで、早く警戒されるドライバーになりたいなぁ(笑)。

 さて、チームの雰囲気は、昨日とは打って変わって明るくなり、午後のグリッド予選に向けて、緊張感と期待感が徐々に高まるという最高のムードに包まれている。

 グリッド予選ってのはニュー・タイヤを履いて、1周何秒で走れるか?を競い、その結果がスタートの位置になるというもの。アタックは、オレが担当することになったんだけど、ここで難しいのは、ニュー・タイヤの使い方。

 タイヤってのは、新品が暖まって、ちゃんとグリップするようになってから、1〜2周だけすごいタイムが出るんだけど、その後はぐっと下がって落ち着くのね。だからタイヤのいいところを捕まえて走る必要がある。それは何回も経験しないと体の中に定着しない感覚なわけで、ブランクがあり、なおかつこのタイヤを初めて使うオレには偉く難しい

 まぁがんばって8割くらいのタイムかな?多分トップは8秒台。オレの目標は9秒フラットくらいだ。セッティングをさらに変更して、いよいよ始まったグリッド予選…念入りにタイヤを暖めて、息を止めて1周がんばるぜぇ!

 1コーナー、2コーナー、まあまあの出来。3コーナー、S字はさらにタイヤがいい感じでスピードがのってるぞ!このままなら8秒台ですかぁ?ってところで、やってしまいました。いつもよりスピードが出てたので(当たり前ぢゃん!)、V字コーナーでコーナー行き過ぎてまっすぐ逝ってしまいました…わはははは〜へたくそだぁ。笑い事じゃないよ、これで多分1秒は損したね。

 結局その後もうまくいかずにベストタイムは2分10秒0…おいおい、午前の中古タイヤで楽に走ったタイムからコンマ2秒しか上がってねえじゃねえか!

 まあいざっていうときに実力が出ないのが実力、しょうがありませんなぁ。その夜は焼肉で盛り上がりました!明日はがんばろうぜ、リョウジ!!

2005.11.20 Sunday/決勝日 その1

 この3日間、素晴らしい天気に恵まれ、やれ雨セットだ、やれチョイ濡れだ、やれドライだってやらなくて済んだのは、データのない1戦限りの寄せ集めチームにとってはラッキーだったね。

 昨日のバタバタな予選で決めたクルマのセッティングも、まあまあまとまってるし、グリッドも5番だったけど耐久だから何とかなりそうだし、とにかく目標はお立ち台。3位を目指してがんばるぜ!

 ところが朝一のフリー走行で走ってみたら、なんと10秒3が出てクラストップでねえか!

 このフリー走行は、決勝と同じく満タン走行だから、タイム自体は遅いけど、条件自体は決勝をそのまま予想できる重要なもの。リョウジもクルマとコースに慣れてきて、コンスタントにいいタイムで回ってくるし、これはもしかしてイケるかもよ?

 そこで立てた作戦は、まず前半はリョウジが乗って、混戦の中トップにとにかくくっついていく。そして頃合いを見て後半ピスが追い上げるっていうもの。燃えたぎる闘志を胸にいよいよ12時、レースはスタートした。

 レース序盤、リョウジは激しいバトルを展開!ドライバーとしてのリョウジは、ファイトあふれる走りが特徴だ。例え少しくらいはみ出ても、アクセルは絶対戻さない。後ろからつつかれながらも、決して前を刺すことを忘れない。ドライビングで5番手をキープ。

 最初から、後半を考えて、うまくタイヤをセーブして走ってる。いいぞリョウジ!2年ぶりのS耐にしては、上出来だぜ!さすが本気でレースをやってきた男、土壇場になると地力を発揮する。

 リョウジはそのまま18号車を抜き、さらに激しく67号車に激しくプレッシャーをかける。その67号車がトラブルでコースアウトして、なんと3番手に浮上。リョウジはそのまま11秒台をたたき出す激走を続けたが、やはりトップ2は別格!クラスチャンピオンを争う75号車は30秒先、ナベさんの10号車は約1分先に離されてしまった。

 そのままレースは落ち着いてしまうのか?と思われた矢先、車両回収のため46週目にペース・カーがコースに入いる。それを見てリョウジは機敏にピットインをいち早く判断!男らしいバトルを戦い抜いて、誇らしげにピットに戻ってきた!よくやったリョウジ、限られた条件の中で最高の戦いをしたぞい!!

 この時同時に、全車給油とドライバー交代をして、順位はシャッフル。ピスもコースインしてペースカーの後ろに並んでみると…何ということか?10号車は順位を落として1台挟んで目の前、そしてトップに立った75号車はさらに1台挟んではっきりと見えるではないか!

 よ〜しバトルだバトルだ!ここで朝一番速かったってことが、大きく効いてくるぜ。何といっても自信をもって戦えるから、気持ちが負けなくてその分余裕が出て、ミスも出にくい。さぁ、こっからが本当のスタートだ!

2005.11.20 Sunday/決勝日 その2

 ペースカーについて走ること5周、グリーンシグナルで再スタートして前を追っかける…つもりがストレートばっかり速い他のクラスのクルマが後ろから迫ってきて、なかなか自分のラインを走れない。でもそれは10号車も同じこと。

 そのうち3台が縦に並ぶときがくる!勝負はそのときだ。5周くらい走っただろうか?後ろに並んでいた速いクルマがあらかたST4を抜いていった後、残されたのはやはり75号車と10号車とそしてオレの74号車。

 ここでナベさんから引き継いだ10号車の小林選手が75号車をパス!オレも続くぞぉってアクセルを踏むと、なにやらリアが滑りまくる

 どうやらコース上にオイルをぶちまけたクルマがいて、コースはぬるぬるらしい。でも、最近ドリフト修行してるから、そんなのも大丈夫だもんね。すぐにオイルでふらついた75号車をパス!

 その前の10号車もみるみる近づいてくる!ようし!ナベさんに教えてもらったセットで、10号車と勝負ぢゃ(笑)。しかし、車両回収のため再びペースカー。思わぬ展開はこの後起こった

 ペースカー導入中になんとトップの10号車が、再びピットインしたのだ。理由は聞いてないけど、燃料がうまく入らなかったのか、とにかく不運だったけど、逆にこっちには幸運。やったぁ!トップだぞ。これでこのレースは決まりだ!

 と思いきや、さらに予想外の展開が巻き起こる。ピスはいつもシャカリキになって走るだけで、ペースを守ってクルマをセーブしながら走ったことなんてあんまりない。それから目標がないとペースが定まらず、なおかつ遅い(泣)。ようするに老獪な技がないのだ

 75号車はずるずると離れていってくれたが、10号車は再び2位まで上がってきている。その差は7秒。無線で小林選手のペースを聞くと13秒。向こうは2位でもチャンピオンが取れるわけだから、それ以上は無理してこないかもしれない。オレが限界プッシュで12秒だから、少し落とせば同じで走れるわけで、まだまだ長い残りの距離を、13秒台というクルマを労わった走りでいけばいいわけだ。

 それがね、難しいのよ。慣れないことするもんだから、15秒、14秒、16秒ってタイムは落ちまくり、気がつくと小林選手はもうすぐ後ろ。

 きっと小林選手にしてみれば、2位で楽に終わるかなぁ…って思ってたのが、いきなり目の前にフラフラ走っているトップが見えたもんだから、ぢゃあもう一丁喰って、最後も勝っときますかぁ!ってなったに違いない。だって、後から10号車のメカさんに、「よ〜し、抜くぞぉ!」って、無線で言ってたと聞いたからね。

 かくして、馬鹿なピスは寝ていたライオンを起こしてしまったわけだ。小林選手はその後12秒台でピスを追いかけ始めた。ピスもしかたなく、ブレーキがつがつ踏んで、ギアもどっかんどっかん放り込んで、再び12秒にペースアップ。

2005.11.20 Sunday/決勝日 その3

 そっからの1時間はほとんど覚えてない。かすかに覚えているのは、絶対負けられない!ここで負けたら、やっぱりタレント系はダメだって言われる!それはいやだ!って気持ちと、自分が10年間積み上げてきた技術を出し切って、その結果どこまでトップランカーの小林選手に通用するのかみたい!って思いだけだ。

 10号車は金曜日の走行でクルマを全損させ、車体を入れ替えて走っていたけど、こっちも金曜日は周回ゼロみたいなもんだから、条件的には変わらないだろうね。だからドライバー同士の精神力勝負(オレの最も苦手な部分)といえよう。

 最高1秒差まで詰められたものの、一度のミスをすることもなく、残り20周を全て12秒台にまとめるという、オレにしては最高の走りができたおかげで、ついに10号車も追撃を断念…ペースを落としたようでミラーから消えた。

 でもさっきみたいに緊張が解けると、またペースが落ちるのでオレはそのままスプリント走りを続け、前のクルマに軽く接触までしながら最後までアクセルを踏み抜いた。

 残念だったのは、手を上げて、ライト点灯しながらゴールしたかったのに、いっぱいいっぱいで前しか見てなかったことだ。ピット前を無表情に通り過ぎたオレを、リョウジ以下クルーはどう思っただろう(笑)?

 オレはね,このレースに出る前から、どんなに長いバトルになっても気持ちが負けないように、体力を上げるべくトレーニングを重ねてきた。エアロバイクも乗ってるし、体重も落としたし、筋力アップも確実にした。それがあって初めて成しえた後半のハイペースな周回だったし、それをやり遂げることができて本当にうれしい。

 おっさんになってから、一生懸命やることってどんどん少なくなるんだけど、がんばって成し得た時は、若いときよりもっとうれしい気がする。

 レースが終わった後、クラス・チャンピオンを決めたナベさんと、小林選手に「大したもんだ」って言ってもらえたこと…これが何よりうれしかったし努力が報われた気がした。どっかで見たレースレポートは、タレント系2人で勝つなんてラッキーとか書いてあったけど、S耐がラッキーだけで勝てるわけないじゃん

今回はオレとリョウジが、力を出さなきゃいけないときに全部出すことができて、それでたまたま勝てたという風にオレは思ってる。次も勝負できるなんて思ってない...もっともっとがんばらないと、いつでもこの力が出せると思ったら大違いだ。それが出来るようになるのが今後の目標。先は長いぜぇ!

 いい大人がそれだけ熱中できるってのが、モータスポーツであり、さらにアマチュア・レースの最高峰がスーパー耐久レースなのよ。最後にBPを初めとして、今までサポートしてくださった全ての方々に感謝します。長々と読んでくれた人もありがとうね。

   

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