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一般には「エンジンオイルは何km走行もしくは何ヶ月使用毎に交換して下さい」と、メーカーが交換時期の目安を指定しています。皆さんも、ご覧になったことがあるでしょう。BMW車が一般と違うのは、この前もって示されるサービスインターバルが指定されていない点です。それではBMW車のエンジンオイルは交換不要なのかというと、決してそうではありません。
交換時期が指定されていないのに交換が必要というのは、変な話です。正確には、指定されていないというのは正しい言い方ではありません。何km走ったら交換してください、何ヶ月たったら交換してくださいという形では指示されていないということです。それではBMWオーナーは、オイルの交換時期をどのようにして判断するのでしょう。BMW車の一例を紹介してみましょう。メーターパネルの一部には、エンジンオイルのサービスに関するメッセージ表示パネルが設けられています。ある車種は「交換時期まで後何km走行できる」というメッセージが表示されます。そして交換時期がきたら、「エンジンオイルを交換してください」という表示に変わります。つまりBMW車は、クルマがオイルを交換して・・・と言った時点でエンジンオイルを交換することになっているのです。
BMWのエンジンオイルの交換時期は、走行条件や運転の仕方によって変わるのです。つまりエンジン回転数や燃料消費量などなど各種の運転条件をコンピューターでチェックしていて、それらの結果からエンジンオイルの交換時期を判断しているのです。したがって劣化が早くなるような運転をすれば交換時期は早くなり、オイルにとって良い!運転をすれば交換時期は延びるのです。つまり運転の仕方により、同じクルマでも交換時期は違ってくるのです。したがって前もって、一律にあらかじめ何km走ったら交換せよとはいえないのです。
なぜ、そんなことになっているのでしょう。それは、できるだけ長くエンジンオイルを使おう・・ということなのです。なぜなら、そうすることが21世紀の大きな課題である「環境保護」にふさわしいからです。ということですから、BMW車のエンジンオイル交換時期は他のクルマより長くなっているはずです。
ここまで環境重視の設計がなされたBMW車です。このBMW車のエンジンオイルには、もうひとつ特別なことがあります。それは、必ず「100%化学合成オイル(ロングライフオイルと示されているケースもある)」を使うことが条件になっている点です。粘度は他車と大きな違いはなく、SAE0W-Xまたは5W-X(Xは30、40など)が指定されています。もし100%化学合成オイルが入手できない場合は、半化学合成オイルを緊急用としてあくまでも一時的に使うように指示されています。さらに注目すべきは「鉱物系エンジンオイルは絶対に使わないでください」と、特別に記されていることです。つまりBMWのコンピューターによるオイル交換時期の判断は、100%化学合成オイルの使用を前提になされているのです。もちろんエンジン各部も、100%化学合成オイルの使用を前提に設計されているともいえましょう。
ただし1年間に1万kmに満たない走行しかしないクルマは、交換時期を早めるようにも指示されています。またサービスインジケーターがエンジンオイルの交換を指示したためエンジンオイルを交換した場合には、特別の専用ツールを使ってインジケーターの表示をリセットしておかなければなりません。
どうでしょう、誰かからお聞きになった「特別」は発見できましたか?

エンジンオイルの交換時期や各部の点検時期などが指示(表示)されるメーター部のインジケーターパネルの一例

BMWのエンジンオイルはオイルそのものや、交換などのメンテナンスが従来のクルマと少し違う。
